武漢肺炎の流言(デマ)に思う

戯言ですのでスルーしてね。

流言とはデマのこと

「流言」とは事実の確証なしに語られる情報であり、「根拠のない風説、うわさ」のことである。
(防災士教本より)

ようはデマ。

今回の武漢肺炎で2つの大きなデマがあったと思う。

 

どちらもSNSではかなり拡散していたのは事実なわけけですが、よく出来た推測記事とも言えます。いずれも伝聞される中で途中で歪められたというものでもないようですしね。

 

流言の基礎は「推測でものをいう」ことにあると思うけど、これが伝聞の中であたかも確証のある事実のように歪められるのがオールドスタイル。
「~だったらどうする?」
→「~かもしれない」
→→「~のようだ」
→→→「~だ」
みたいな変換。
おばちゃんの井戸端会議はこの部類になるんじゃないかと。

 

一方現在はSNS、特にTwitterが大きいと思うのだけれど、伝聞の中で歪められることもなく、ただリツイートの形でネズミ算式に広がっていく。

 

例えネットリテラシーを持っていても最初に悪意を持った拡散目的の人が情報発信してしまうと防ぎようがない。さらに悪いことにリツイートする人の悪意の有無が関係ない形で拡散することがデマ拡散という状況悪化を加速させる。

 

今回のは何と言うか昔の「2ちゃんねる」で書かれているような流言という感じがする。2ちゃんねるは自分で情報を取りにいかないと誤った情報にも触れないと思うのだけど、今はほぼプッシュ通知的にデマにさらされる環境だという事を認識しなければいけないなあと。

 

まあ半年とは言わないので、Twitterは
「半日ROMれ」
ってことなのかな。

 

ちなみに災害時流言(今回の武漢肺炎も災害と思えばいいと思う)の類型として大きく次の5つがあるとされている。

災害時流言の類型
  1. 災害の前兆・予言に関する流言
  2. 災害、被災の原因に関する流言
  3. 災害直後の混乱に関する流言
  4. 被災状況に関する流言
  5. 災害再発に関する流言
冒頭の記事2つはどちらも③。

流言対策は情報ソースの信頼性

じゃあ流言の対策はという話になるのだけど、防災士教本には次の3つが挙げられており、端的にわかりやすい対策なんじゃないかと。

流言対策
  1. 公的機関による具体的で明確な情報を尊重する
  2. 「安心情報」の提供
  3. 信頼できる情報入手手段の確保

①公的機関による具体的で明確な情報を尊重する

今回の武漢肺炎の場合、毎日午前午後の内閣官房長官の記者会見、臨時に行われる関係閣僚の記者会見なんだけど、会見を一言一句追うわけじゃないからFacebookやTwitterで公的機関をフォローするのが話早いのではないかと。

 

Twitterやるなら次くらいはフォローして、最低限ここと照らした情報真偽確認はマストなのかなーと思うのよ。

  • 首相官邸(災害・危機管理情報)
    @Kantei_Saigai
  • 防衛省・自衛隊
    @ModJapan_jp
  • NHK国際部
    @nhk_kokusai

 

②「安心情報」の提供

良い情報を拡散するという事。流言は大抵が悪意なので安心・良い情報は正しいことが割合として多い。

 

③信頼できる情報入手手段の確保

一般的には新聞、テレビ、ラジオ…は使っている人は少ないか。

 

今は様々なニュースソースがあるので使いやすいものを使えばいいと思う。とりあえず災害時に限れば知名度と信頼度は大抵比例関係にある。

なんだけど

国際機関であるWHOが1/30にこんなことを言っている。

「WHOは(新型肺炎)の発生を制御する中国の能力に自信を持っている」
「(中国への)渡航や交易を制限する理由は見当たらない」

上記「①公的機関による具体的で明確な情報を尊重する」のであれば、これを信頼したいのだけど、数値データからの考察が無いと信ぴょう性に重大な影響を及ぼす。

いや忖度してるだろ

30日付のフランス紙ルモンドは中国政府がWHOに対し、緊急事態宣言を出さないよう圧力をかけたと報じた。

これが流言だと困っちゃうんだけど。

 

なので、災害時は特に複数の情報ソースから自分の確かめたい情報の真偽を確認する必要があるのかなと。

言い方を変えれば
自分で処理できる量の
情報に絞って確認する

ってことが大事なんじゃないかと。

何かこのあたりの考え方がもやもやして書き出したかったので今回これを書きました。

そんな感じで。